子どもに英語を学ばせたい、第二言語を覚えさせたい——そんな想いを持っている親御さんは多いと思います。私自身もその一人でした。
でも、あるときふと気づいたんです。「自分は何もやっていないのに、子どもにだけ語学をやらせようとしてないか?」と。
ちょっと冷静になってみると、それってやっぱり理不尽ですよね。
親がスマホでニュースやSNSを見ている横で、子どもに「英語のアプリやりなさい」と言ったところで、響くわけがない。
そこから、我が家では「子どもと一緒に言語を学ぶ」という方針に切り替えることにしました。

語学学習のカギは「時間」と「継続」、そして「楽しさ」
語学って、短期間で身につくものではありません。
かつてUCバークレーで言語学を専攻していた友人が「1万時間やれば、どんな言語も使えるようになる」と話していたのを思い出します。
その友人は本当に7カ国語を話していました。
1万時間というと、1日3時間やっても9年。気が遠くなりますよね。
でも裏を返せば、“毎日少しずつでもやれば、確実に伸びる”ということです。
だから我が家では、無理に詰め込むのではなく、「細く長く、楽しく」を基本にしています。
どの言語を学ぶか?「親の背景」と「子どもの体験」で決めた
どんな言語を学ぶかも、家庭によって大きく分かれます。
うちでは、「英語」と「中国語」の2つを選びました。
選んだ理由はシンプルです。
- 英語:世界共通語であり、将来の選択肢が広がる
- 中国語:私が大学時代に第二外国語として学んでいた経験がある
この「親に少しでも知識があるかどうか」は実は結構大きいと思います。
完全にゼロからだと、親も子どももハードルが高くなりますし、家庭内で自然に使うのが難しい。
親も勉強する:英語の動画・Podcastは日課
今では、私自身も日常的に英語の動画やPodcastを聞くようになりました。
朝の支度中や移動中にAirPodsを片耳だけつけて流しているだけでも、英語が耳に馴染んでくる感じがあります。
子どもにも「お父さん/お母さんも英語やってるよ」と自然に言えるのは、大きな効果があります。
子どもって親の姿を見て育ちますから、「親がやってるならやってみようかな」と思ってくれるんですよね。
言語は「使ってこそ楽しい」:旅行で気づいた本当の目的

学びだけではなく、実際に「使う体験」を見ているかどうかは大切だと思います。
我が家では、子どもたちと一緒に中国とオーストラリアを訪れたことがあります。
中国では、現地の市場で簡単な挨拶をしたり、レストランでメニューを読むチャレンジをしたり。
オーストラリアでは、公園で現地の子と英語で会話する場面もありました。
驚いたのは、たとえ少しでも通じたときの子どもの顔です。
「あ!今わかった!」「言ったら通じた!」という感覚は、アプリの達成バッジより何倍も記憶に残ります。
こういう経験があると、「また行きたい」「もっとしゃべれるようになりたい」と子どもから言い出すようになります。
これは、親がいくら言っても届かないモチベーションの種です。
我が家の学習スタイル:週2が理想、でも現実は週1+日常英語
理想を言えば、週に2〜3日はしっかり言語に向き合う時間を取れたらいいのですが、現実はなかなか厳しいです。
学校や習い事、親の仕事など、毎日がバタバタですよね。
だからうちは、「週1のレッスン(もしくは集中して学習)」+「家の中で少しでも触れる」スタイルにしています。
たとえば、夕食後に5分だけ英語の動画を見る。
朝、学校に行く前に1フレーズだけ会話してみる。
子どもがYouTubeを見たがったら、英語チャンネルに誘導する(笑)
正直、自宅英語はそんなにうまくいっていません。
でも、“ゼロじゃない”ことを大事にするようにしています。
AIが翻訳するから語学は不要?→全くそうは思いません
最近よく耳にする「AIがあるから語学はいらないんじゃない?」という声。
正直に言うと、これは一部は合っていて、一部は大きな誤解だと思っています。
確かに、仕事のメールや資料なら、DeepLやChatGPTがすごく助けてくれます。
でも、人と人が“直接コミュニケーション”するとき、言語は本当に重要です。
旅先で店員さんと交わす短いやりとり。
学校での友人関係。
気持ちを伝えるニュアンス。
これらは機械翻訳ではまだまだ補えない領域です。
だからこそ、「語学は不要になる」という時代は、当分こないだろうなと思っています。
それに、受験はAIで変わらない。
語学を学ぶ意義は、学校でも社会でも、まだまだ残ると思います。
親も一緒に学ぶ姿勢が、子どものモチベーションになる
最後に、私が一番大事にしていることを一つ。
子どもが言語を学ぶなら、親も一緒にやるべき。
これは教育論でもなんでもなく、ただの親としての実感です。
一緒に新しい単語を覚えたり、動画を見たり、ちょっとした会話を試してみたり。
「やらせる」のではなく、「やってる姿を見せる」こと。
それが一番の刺激になるし、子どもにとっても自然に学びが生活に溶け込んでいきます。
まとめ
我が家では、英語と中国語という二つの言語を、親子で学ぶスタイルで取り組んでいます。
旅行の体験や、日々のちょっとした工夫の中で、語学が子どもにとっても「自分ごと」になってきているのを感じています。
たとえ時間がなくても、完璧じゃなくても、一緒にやる姿勢を持つこと。
これこそが、子どもの言語習得において一番大切なことだと、今は思っています。