「中学受験も子育ても、マラソン」頑張りすぎず。

マラソン 子育てマインド

こんにちは!
今日は「中学受験、どこまで本気でやるべきなの?」というテーマで、我が家のゆるやかな学習スタイルについて書いてみたいと思います。

中学受験と聞くと、どうしても「勉強させなきゃ…」という激しいイメージを持たれがちですよね。
実際、私自身も、ふと気づくとそんな空気に飲まれそうになります。

でも今は、あえてこう言いたいです。

「中学受験って、短距離走じゃなくて、完全に持久走なんですよ。」

つまり、「いかに疲れずに、長く走り切るか」が大事。
我が家は、あえて“ペースを落とす”ことで、子どもも親も最後まで元気に受験を乗り切るつもりでいます。


よくあるアドバイス:「今が勝負。低学年から差がつく!」

たとえば、こういうフレーズ、聞いたことありませんか?

「4年生で基礎ができていないと6年で地獄を見る」
「毎日コツコツ。1日30分でも早めに始めるべき」
「低学年こそゴールデンタイム。ここで差がつく」

これ、実際に耳にするし、親の焦りをあおるには十分すぎるインパクトです。

たしかに、早く始めている子はいます。
4年生でも理科・社会の先取りをしていたり、算数の特殊算にどんどん進んでいたり。

でも、それを見て「うちも今すぐやらなきゃ」と思うのは、ちょっと待ってください。


親の“本気スイッチ”が、子どもを疲れさせてしまうとき

実はこれ、私がやりかけた失敗でもあります。

最初は「ちょっと家庭学習を取り入れてみようか」と思って始めたのに、
気づけば「あれもやっておこう」「ここも弱いかも」と、親の方がどんどん加熱。

でも、それって大人の論理なんですよね。
子どもはまだ小学生で、学校で勉強して、帰ってきたら遊んで、ごはん食べて寝る。
その生活の中に「中学受験」というテーマを“追加で乗せる”なら、当然バランスが崩れます。

それに、燃え尽きる子、意外と多いです。

SAPIXなどの塾に通っていたお子さんで、小6の秋に退塾してしまったという話、実は珍しくありません。
理由は「もう限界。疲れ切ってしまった」というもの。


だから我が家は「1日20分学習+習い事たっぷり」スタイルにしました

そこで我が家が選んだのが、「家庭学習は1日20分でOK」という方針です。

勉強時間を絞った分、代わりに「体験型の習い事」や「外遊び」に時間を使うようにしました。

たとえば、

  • 博物館や科学館に出かけて、「なんで?」を育てる
  • キャンプで火を起こしたり、食事をつくったりして「考える力」を育てる
  • スポーツを通じて、集中力と体力をつける

こうした活動も、受験には直接関係ないようで、実は深くつながっていると感じています。

特に理科や作文では、経験してきたことの“引き出しの多さ”がものを言います。


「親が頑張ると、子どもも頑張る」はちょっと違うかもしれない

よく言われるじゃないですか。

「親が頑張っていれば、子どもも自然と影響を受ける」
「親が真剣になれば、子どももついてくる」

もちろん、それも一理あります。

でも、現実には「親が頑張りすぎて、子どもが引いてしまう」こともあるんですよね。

  • 毎日チェックされるのがしんどい
  • 間違えたときの空気がつらい
  • 勉強時間が長くて、遊びの時間がなくなる

こうなると、学習の前にまず「親子関係がギクシャクする」という事態にもなりかねません。


とはいえ、何もしないわけにはいかない不安もある

そうなんです。ここが難しいところ。

「がんばらせすぎてもダメ。でも、何もしないのも不安」
親として、常にこの間で揺れているような感覚があります。

正直、うちも「これでいいのかな」と思う日があります。

でも、今のところ子どもが笑顔で勉強に向かえている。
「このやり方でよかったかも」と思える瞬間が、ちゃんとある。


というわけで:ペースは人それぞれ。うちは“ゆる受験”で走ります

受験に正解はないと思います。
毎日何時間もがんばって、トップ校に合格する子もいるし、最低限の勉強で第一志望に受かる子もいます。

でも一つ確実に言えるのは、

「中学受験は1年や2年で完結するものではない」ということです。

その先に続く中学生活、高校、大学、社会人と、「学び」はずっと続いていくもの。
だからこそ、勉強を“苦行”にしない工夫って、実はめちゃくちゃ大事だと思うんです。

我が家では、1日20分の勉強をしながら、たくさん遊んで、たくさん動いて、元気な体と心をつくることを大事にしています。

目指すのは、「燃え尽きない中学受験」。

ゆっくりだけど、ちゃんとゴールを見て、ペースを整えながら走っていこうと思います。


「頑張らせたい。でも疲れさせたくない」
そんなふうに悩んでいる方がいれば、ぜひ「ペースを落とす」という選択肢も考えてみてください。

意外と、そっちのほうが長く走れるかもしれませんよ。

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